紫のキャベツの人。
(奥さんブログ)
表題は、紫のバラの人をもじりました。
あの伝説の漫画「ガラスの仮面」に出てくる、速水真澄のことです。
ご存知の人、同世代かもしれませんね。
私は最近、紫のキャベツの人になる勢いで、毎日食べているものがあります。
それがこれ。
紅ショウガ?
いえ、違います。
紫キャベツを使って作ったザワークラウトです。
私が小学生の頃ザワークラフトって言っていたような気がするんですが、クラウトが正解みたいですね。
紫キャベツの汁はPHで変化する、リトマス試験紙のような働きがあります。
真っ赤なので酸性。乳酸発酵している証拠です。
小さいころは、まっずいなあと思いながら食べていました。
ザワークラウトって検索すると、第二検索ワードに「まずい」って出てくるくらいですから、そう思っている人が多いんでしょう。
でも、
もう一度食べてみてください。
きっとあなたの認識が変わるはずです。
ザワークラウトって、そもそもドイツ語で酸っぱいキャベツっていう意味なんですね。
キャベツと塩を入れて常温て放っておくと、発酵して酸味を帯びます。
お酢はいれません。入れるレシピもありますが、あれはインチキです。他の人の力を借りなくても、キャベツは一人でできる子なのです。
緑色のキャベツで作ると、発酵後はベージュに変化してしまうので、ただでさえまずいザワークラウトが余計まずそうに見えました。
しかしどうですか。私のザワークラウトちゃん。美しいでしょう?
おいしいしうつくしいなんて、最高じゃないですか。
紫キャベツの色素は、あの有名なアントシアニンです。目がよくなるあれです。
ベリー系に多く含まれますが、目がよくなるまで食べようとするとかなりお金がかかります。
でも、同じ100g中で比べると、スーパーに売っているブルーベリーと紫キャベツではアントシアニンの含有量に大差ないんです。
だったら断然紫キャベツのほうがいいですよね。
安いもん。
さらに、
紫キャベツは緑のキャベツとくらべて良いことがたくさん。
まずビタミンCが1.6倍。
老廃物の排出に効果があるカリウムは1.5倍。
その他、鉄や亜鉛も1.5倍近く入っています。
食物繊維も紫キャベツのほうが多いんです。
ところが、
緑色のキャベツのほうが勝っている成分もあります。
例えば、まず緑キャベツのほうが価格が安い。これ大事。あとカロテンが多い。
それから、マンガンやクロムとった微量元素は、緑キャベツにしかないようです。この二つは代謝のビタミンと言われています。血糖値を正常に保ったり、インスリンの合成にかかわったりするんですね。超大事。
だったら、
緑と紫のキャベツを二つ合わせて作ったほうがお得に栄養を摂取できるというものです。
作り方は簡単。
①千切りにした二種類のキャベツを、塩もみする。このときの塩は、キャベツ総重量の2%。ビックリするほど少ないんです。
②タッパを洗って消毒する。煮沸消毒が望ましいですが、私はホワイトリカーを容器に入れて、シャカシャカ振っています。
③キャベツをタッパにぎゅうぎゅうに詰めます。キャベツの緑と紫が、ちょうどエヴァンゲリオン初号機のようです。
④常温で数日置きます。この時、キャベツから出た汁にキャベツ全体が浸かっているのが望ましいので、ときどき清潔なスプーンで押しつけます。重しを使うとか、キャベツの外側の硬い葉を落とし蓋のように使うというレシピもあります。
⑤数日後、タッパの中身の色がエヴァンゲリオンからピンクに変色しているのを確認したら出来上がり。
私は2日を目安にしていますが、もっと置いてもいいとおもいます。
私はこのザワークラウトに、新ショウガとラッキョウを刻みいれたものが大好物です。
生の新ショウガにはジンゲロールという、ショウガにしかない解熱効果や抗炎症作用がある成分が含まれています。
ラッキョウは水溶性食物繊維の王様です。
「水溶性」なので、ラッキョウ本体よりも漬け酢に多く食物繊維が入っています。
さらに、グリーンナッツオイルをかけてオメガ3脂肪酸もとれてしまうという、非の打ちどころのないスーパーメニューなのです。
あの胃腸薬でもあり成分名でもある「キャベジン」は、キャベツの汁の成分から作られたものであるのが有名ですね。
胃の粘膜を正常に整える効果があるキャベジン、別名ビタミンUは加熱すると壊れてしまいます。
もちろんザワークラウトは加熱していないので、ビタミンUもしっかりと摂取できます。
超腸におすすめだから、みんなにも食べてほしいな。