一つの決断
(奥さんブログ)
私は一つの決断をしました。
それは、抗がん剤はしないということです。
主治医からは、「念のため」したほうがいいといわれていました。しかし私は、その「念のため」に疑いを持っていました。
主治医からは、こう聞いています。
①がんは取り切れた。
②リンパ節転移はない
③子宮周辺の血管やリンパ管にがんの組織が通ったあとがない
④がんの「顔つき」がいい
これらのことから、がん細胞が子宮から先に出て行っていないことが推測されます。
今現在の私は、きれいな身体である可能性が高いのです。
その身体に、効果があるとは言い切れない抗がん剤を投与する意味がれくらいあるのでしょう。
画像にも写ってません。腫瘍マーカーも正常の範囲内です。
だから患者としては、これをなくすために辛い抗がん剤治療を頑張るという目標がありません。
微小のがん細胞が散っている可能性はゼロではありません。
だからこその「念のため」なのですが、果たしてそれをしたことで本当に再発が無いと言えるのでしょうか。
もちろん素人考えだけでは決められないので、セカンドオピニオンも受けました。
その先生は「抗がん剤の必要はない」と断言してくださいました。
ところがそれを主治医に言うと、こう告げられました。
「もし再発したら、僕は担当し続けることができない」と。
医者としては抗がん剤をすすめた。でもあなたがやらないと言った。だから、再発は僕の責任ではないということなのです。
その場合、新たな病院を紹介してくれるのかと聞くと、それも出来ないと言われました。
また、こうも言われました。
がん患者を途中から診るのは、非常にいやなものだと。
だから抗がん剤を受けることで、僕が診続けることができるよというのです。
本来病院とはそんなものなのでしょうが、私には「ポイっと捨てられた」ような感覚を強く覚えました。
今後この主治医に診てもらうために、必要ないかもしれない抗がん剤を受けるのか。
それとも、全力で日々を生きることを選ぶか。
私は、後者を選びました。
再発するかしないかは、誰にもわかりません。抗がん剤しなくたって、再発せずに長生きしていらっしゃる方がいます。私もきっとそういう人間です。
そうに違いないんです。