ヨーグルトもいいけれど
(奥さんブログ)
数年前、メディアの「日本サゲ」な番組作りが相次いだおかげで、日本食に対する興味をそがれた日本人はとても多かったに違いありません。
発酵食品がいいんだよ、だから私はヨーグルト食べてるの。
漬物?食べないわ。
ぬか床を手入れするの面倒だし、塩分の摂りすぎになるもの。
そう思ってはいませんか。
ヨーグルトが間違いだ、とはいいません。ただし、気にしなければいけないポイントがあります。
それは、ヨーグルトの乳酸菌は日本人の腸には合わないということです。
腸には、粘液層というところがあります。ネバネバとした粘液が腸の周りを覆っていて、そこにたくさんの菌が住んでいます。
ひどい下痢をしても腸内細菌が完全に全滅することがないのは、この粘液層に菌がしがみついているからなんですね。
実は、食べた菌がすべてそこに住めるわけではありません。選ばれし菌のみが、所属することができるのです。
選ばれるかどうか、その基準はどこにあるのでしょうか。
腸の白血球が出すIgA抗体という物質が、菌にくっつくかどうかというのがポイントです。
IgA抗体がくっつかない菌は、腸内に所属して「腸内細菌」の称号を得ることができません。
腸内を芸能事務所に例えるならば、IgA抗体というのはスカウトマンです。スカウトマンは、どのような菌に声をかけるのかというのは、実はまだ研究途中でわかっていないそうです。
ひとつ言えるのは、
腸内細菌は長い間のオーディションの末に決定したメンバーです。
だから、昔からの日本人の食生活のなかで獲得してきた菌が所属していると考えられます。
つまり、味噌やぬか漬けがもつ菌がメインメンバーとして活躍しているのでしょう。
だから、
最近食べるようになったヨーグルトの乳酸菌というのは、所属できないのです。
現に、ヨーグルトを食べ続けている間は便からヨーグルトの細菌が検出されますが、食べなくなると数日で検出されなくなるのです。
これは、ヨーグルトの菌が腸内に所属できていないことを表します。
だから、ヨーグルトは体に悪いとはいいません。
しかしそれよりも、
ぬか漬けや味噌のような日本人の体に優しい食べ物をとることが、腸内の健康に大変有効なのです。
我が家は、毎日ぬか漬けを食べています。ぬか床が子供のような物。
藤岡弘さんのように、「おいしくなーれー、おいしくなーれー」と唱えながら、毎日ぬか床をかき混ぜています。
これ、全部ぬか漬けなんですよ!
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