「いま、会いにゆきます」を読んで
(奥さんブログ)
古本屋で100円だったんですよ。
お話は、死んだはずの奥さんが記憶喪失になって、旦那の目の前に現れるというファンタジー。
奥さんは亡くなる直前にある約束をしていました。そして、その約束通り奥さんが現れて。。。。。
というお話。
様々な愛が描かれています。愛しかありません。
読み終わった後、優しい気持ちになれる本です。ちょっと最近辛いのよという方、まだ読んでいないよという方は是非。
この話は、私にとって号泣スイッチが3つ設置されています。
スイッチが入る度に、思わず声が漏れるほど泣いてしまいました。読み終わった今、いつもより4倍目が腫れています。
号泣スイッチ1つ目は、奥さんが亡くなるところ。
もうね、だめです。つい最近まで自分が、もうこの世を去るんだと思っていましたからね。ストーリーがそのときの心境と、一分の隙もなくぴっちりと重なってしまうんです。
2つ目は、奥さんが子供を授かったことを、この上なく感謝しているところ。
子供を持つってきっと、こんなに楽しいことなんだろうな。そりゃあ辛いことや面倒なこともいろいろあるだろうけど、すばらしいことなんだな。私は子供を授かる権利を失ってしまったけど、子供と一緒に過ごす日々を疑似体験することができました。
3つ目は、記憶をなくしている奥さんが旦那さんへ、「なんか得した。だってまた最初からあなたと恋が出来るんだもの」と言うところ。
何かをなくすと、人はなくしたことにこだわってしまいがち。私もずっとその段階で足踏みをしています。なくしたからこそ得るものがあると気づく次のステップに、私も早く進みたいと思いました。
とても悲しくて切ないけれど、すごく温かい気持ちになる本です。
私は自分の子供はのこせないけれども、なにか生きた証を残したいと強く思わせてくれた一冊でした。