夏の土用を侮るな
(奥さんブログ)
まめちゃんのブログで、電車酔いをするっていう話が書いてありました。
私は最近足先が少し冷えたり、10年以上前に骨折した足首が痛みます。またうちの父は、膝が痛むと言います。
実はこれらは皆、同じことが原因の可能性があります。
それは、もうすぐくる「鰻の日」と関係があるんですね。
環境省が鰻は予約して買ってねとかツイートして、「絶滅危惧種が絶滅するのを環境省が推し進めてどうする」と炎上した、あの土用です。
土用は年一回、丑の日しかないと思っている方もいるかもしれません。
実は年四回あり、年によっては夏の土用の丑の日は2回あります。
鰻にとってはたまったものではありません。
後にも書きますが、この時期は体調を崩しやすいため精のつくものを食べるのがいいとされ、昔は土用シジミとか土用卵を食べていたこともあるそうです。鰻より安いし環境保全にもなるから、これを紹介したら炎上しなかったのかも。
そもそも土用とはなんでしょうか。
つまり、
次の季節の前の準備体操期間なんです。
だから、
今体の中では秋の準備が始まっていることになります。
丑というのは、十二支の丑。時間や日にちを数えるときにも使われていて、18日間を12で割ると1.5なので、年によっては2回くるんですね。
陰陽五行という考えをきいたことがありますか?
万物は大きく二つ、陰と陽に分けられる。そしてそれぞれが5つに分けられるとされます。
季節は四季だから4つやんけ。
数も数えられないのかオメェと思われるでしょうが、実は土用も季節の一つとカウントされます。
中国医学では、季節と臓器が関係すると言われています。
土用は消化器のバランスを崩しやすい時期です。消化器は ひとが生きていくのに必要なエネルギーを得るために食べた物を,消化・吸収・排泄・代謝・貯留するところです。
次の季節の準備をする土用の間は、消化器に溜った毒素を外にだすのが良いとされています。
だから、
胃腸に負担をかける甘いものや冷たいものは控えたほうがいい時期なのです。
よく季節の変わり目に体調を崩す人がいます。
それは、体が毒を出そうしているのかもしれません。消化器がうまく働かないと元気がなくなります。だるくなったり、体温が下がったり、あと水分代謝がうまくできなくなるんですね。
冒頭に書いたうちの家族の症状は、すべて水分代謝の異常が原因である可能性があります。
まめちゃんの電車酔いは、体内の水分の流れが悪いときに起こりがち。会社で座ってばっかりで、巡りが悪いんだろうな。
リンパ管と血管は平行して走っているので、水滞がおきているときは血流も悪い。
そういやあ最近疲れた疲れたって連呼してるっけ。
また父の症状についていうと、膝裏はリンパのサービスエリアみたいなもの。そこが渋滞しているから痛みが起こってると考えられます。
私は最近冷たいほうじ茶を飲み過ぎていたので、今白湯を飲みながらこの文章を書いています。
足の指をぐーぱーしていると、キンキンだった足先に温度が戻ってホッとしています。
リンパをごっそりとっている私は体を冷やしてはいけない人だったと思い出し、反省いたしました。
夏の土用は、他の土用の時期よりも特に体調に注意をしなければなりません。
1年で一番気温が高い時期と重なるからです。
ただでさえ不安定な胃腸に向かってBBQで脂っこいお肉を詰め込み、冷たいビールで流し込むというドSな夏休みを送りがち。
氷点下の真冬にタンクトップと短パンで外に飛び出すような、不調が起きて当たり前の生活を送っているのです。
さらに陰陽の考え方で言うと、陽の季節から陰の季節への大転換期を迎えます。
温から冷へ、湿潤から乾燥の時期に変わろうとしているんですね。
この時期のことを、お金持ちが急に貧乏になると例える本が多いのですが、それくらい劇的な変化が起こるので体がついていかないのです。
足先が冷えたり肌が乾燥している人は、クーラーだけのせいではありません。体の中が冷えている可能性があります。
会社の効きすぎる冷房も問題ですが、まずご自身で甘くて冷たいタピオカミルクティーを控えたほうが良いですよ。